展覧会「本にならない聖書」


2020 “本にならない聖書” ロクの家(千葉・銚子市)

アトリエ兼ギャラリーのロクの家が完成したばかりの頃、実験的に展示をしていた。
コロナ禍の学校閉鎖のすぐ後から、絵を入れ替えたりしながら、毎週土曜日に3時間だけ開けていた。

「本にならない聖書」というタイトルを近所の人に知らせると、宗教か何かだと思われることもあった。
絵はお祈りのようなもので、それは本にはならない。
ピカソが「人は、絵を理解しようとするけど、鳥の声を理解しようとはしない。」みたいなことを言っていた。
シンボル化されたもの以外の様々なところにも大事な声がある。
そういう展示のつもりで、最初の頃のロクの家はとてもひっそりしていた。