Hirofumi Miyauchi Exhibition (Part 3)

こんにちは。絵描きの宮内博史です。

この企画は、スタッフさんが絵を選んで展示してくれています。今回は「春」っぽくカラフルなものを選んでくれました。毎回自分では選ばない組み合わせで、え?これとこれが合うの?って思うけど、それがまたちゃんと合う。自分自身すごく新鮮な気持ちになります。

この冬は、コタツに閉じこもって「絶対性呼吸論」という芸術論を書きました。その内容は、「絵は、頭で意味を考えて見るものじゃない。呼吸(命)が整うかどうかが大事でしょう?」というものです。(なんと、哲学アーカイブで上位に入って読まれているようです。)これはピカソの「芸術は、日常生活で溜まった埃を魂から洗い流してくれる」という言葉に通じます。現代では芸術家がクリエイターと言われますが、芸術家というのは魂の清掃員みたいなものだと思います。

つまり、本当のクリエイターは呼吸が整ったあなた自身。絵はそのきっかけの一つで、触媒のような、儚い足場のようなもの。そんな風に思います。人間社会には「世界を創る意思」を挫く要素がたくさんあります。でも、呼吸を大事にしたら見える世界は全然違うものになるのではないかと思います。そして、もしも社会の常識が呼吸を大切にしたら、人の呼吸を奪う戦争なんかできるわけがない。魂が傷つくことをすれば、巡り巡って自分自身や身近な人がツケを払うことになるからです。

過去2回のプレオープン企画では、それぞれの絵についてのコメントを書いていましたが今回はありません。今回は、ご自身の呼吸や心臓の鼓動に静かに耳を傾けながらご覧いただければと思います。このような心のあり方に年齢は関係ないはず。ちょっとずつでも、良い世界を一緒に創れたら嬉しいです。

僕は、権力も武力もない一人の絵描きですが、芸術家という立場から呼吸を語ることで、これからも平和が続くように祈ります。