みかんの家と銚子駅前のギャラリー

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みかんの家どうなってるの?って、方々から聞こえて来ております。
いやはや、全く謎でどうもすみません。
途中から始まったギャラリー計画とごちゃ混ぜになってて、余計謎になってるみたい。。
自分でもごちゃごちゃしてるので、最近話しながら思ったことをとりあえず書いておきます。
近々なるべく開ける日というのを決めますね。

ロクの家もそうだったけど、自分でも知らない事をやっているし、勝算があるわけでもないです。
子育て中のお母ちゃんたちと話がぶっ飛びまくる会議にならない会議を重ねて、自分たちはこういう方向性のことをしたいのかな、というのがやっとなんとなく見えて来ている気がしてます。
話が盛り上がる→子供が見てみてー!と何か持ってくる、または、おしっこ!→なんの話してたか忘れる。
この無限ループの中で無駄なく合理的に何かを作るのは難しいけど、それが子育ての時間のあり方で、そこにはたくさんのエネルギーがある。
そういう抽象的な会話がすごく面白い。

「なんとなく目を開けていた赤ちゃんが、ある時意思を持ってこっちを見る瞬間がある。指を出したら反応として手を握っていたけれど、ある時意思を持って握る瞬間が来る。そういう瞬間がたくさんある子育ては、人が人として生きる上でとても意味のあることなんじゃないでしょうか。男性だって、1〜2年会社を休んででもやる価値がありますよ」みたいな事を岡本敏子さんが言ってた。
子育てをする人は、そういう時間の積み重ねを持っている。
ざっと金額にすると1.5億円分(参考。笑)

方向を考える時は、繊細だし、コロコロ移り変わっていく。
何をしたいのかを書くのもなかなかうまくいかない。
だけど、新しい場所や学校に馴染めない子、不登校や自傷癖のある子、そういう子たちが来れているから大間違いな方向には行っていないはず。
全員が心地よいとかプロのサポートはできないけど、会うたびに表情が明るくなっていく子を見ると、とても嬉しくなります。

みかんの家の空間や設備を、しっかり綺麗に作りたいのでも、ただ無頓着に汚いのでもなくて、そのバランスを見てる。
ペンキの禿げ方、電気が消えちゃってる感じとか、何をどこまで残すかは、雑巾掛けしながら見えてくるというか。
植物が成長するように、動物が巣を作るように、有機的な場になって来ていると思ってます。

今のみかんの家の様子

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僕自身は、街を元気に盛り上げよう!とは思っていないです。
放っておくと大人の声に消されてしまう小さな声がある。
自分の言葉を探している子供が楽しいからやってて、それが結果街のためになっていたならば嬉しい副産物。
そう思ってないと、心が動かず体調が悪くなってしまいます。
子供に資源を集中したら、将来明るいよね!って気分に勝手になっていたい。

途中から流れで始まったギャラリー計画も、大人も子供もいろんな人がハードル低めに展示できる場所にしようと思っています。
ロクの家は、アトリエだし企画が大変だしで体調を崩したので、展示する人が自分でやれるように筋道を作ろうとしてます。
みかんの家で絵を描いてギャラリーで展示もできるだろうし、作品展示だけじゃなくて、音量小さめの音楽ならできるだろうし、演劇、ダンスなんかもできる、、かな。
2階もあるからアーティストの滞在やワークショップ、みかんの家と行き来して話すとか。
ロクの家で起きていたことを、子供とギャラリーという切り口でインフラ整備している気持ちです。
誰かが絵を描いたら、それについてあれこれ言える環境が欲しい。

銚子駅前ギャラリーの物件

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社会彫刻とか、街自体に絵を描いている気持ちでやっています。
持ち運べる作品として形に残ったり、売ることも買うこともできない。
それは、売るつもりじゃない絵を描いているのと同じで、その経験が次の絵に必ず生きる。
口がうまければソーシャル・インパクト・ボンドとか、アーティスト・イン・レジデンスとか、それっぽい用語使って補助金バンバンもらえるかもしれない。
もらえるかわからない書類書くのきついから手を動かしてしまう。
そして、それは他の子育ての活動も同じはず。
オムツ替えながら書類書ける人はどれくらいいるんだろう。。
今のところ無料で動いていてもすごく楽しいし、投げ銭方式でも良い流れが起きるんじゃないかと思ってます。

僕は元々鬱や不眠があって予定を立てるのが本当に苦手だし、かもめホテルの改装も全然終わらないし、加えてギャラリー計画で出た廃材をみかんの家に融通したり、頂き物の予定や雨漏りなんかのアクシデントでどんどん変更や先延ばしになったり。。
建築関係は僕がやっているけど、ここはあくまでも子供の舞台。
大きなスピーカーにプロジェクターを繋いで、ソファに座ってゲームや映画会。
あるものはほとんど頂き物です。ありがとうございます。
駄菓子買う?コーヒー?チャイ?パン作る?帰るの面倒くさいから、今日はここでご飯作る?
お弁当屋さんが余ったお弁当をくれるって!(マジです)
使えるけど不要になったものを、あげたり売ったりしてくるくるできたら良いなぁ。
やがて2階と3階はゲストハウスや子供研究所?みたいなものにできるかなー。

天井の雨漏りは親切な瓦屋さんのおかげで塞がったけど、床下からものすごい量の水が入ることがわかって、進んだと思ったら戻る。

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クラブ文化がイケイケな人だけではなくて、日常生活に溶け込んでいるヨーロッパでは、クラブが人を結びつける力が最近見直されているみたい。
ドイツでは法律上、娯楽施設ではなくて、オペラハウスや美術館と同じ文化施設扱いになる。
僕の中でみかんの家は、地方の子供版の即興的な文化施設、、という妄想。笑
例えば通貨以外の経済を想像する時に、子育てのあり方はヒントになるんじゃなかろうか。

仲間に恵まれ協力者に恵まれ、ご心配までありがとうございます。
今書いたもののうち何が実現するかわからないですが、映像や文章だとなんとなくこんな感じです↓
開いている日が決まってきたら、どうぞお気軽に遊びにいらしてくださいませ。
 
 
Youtube「40m2 フリースペース」(日本語字幕で!)
https://youtu.be/9HpsFheSzpM
 
本「都市の〈隙間〉からまちをつくろう」大谷悠
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527471/
 
Youtube コント「最強節約術ッ!外食ッ!」やさしいズ 
https://youtu.be/Afqf0LE3BVg

ロクの家の100倍楽なので、泣きそうにならない

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